ゲームチェンジャーとなる半導体技術とエコシステムを追求する日本
次世代半導体は、デジタル化と脱炭素化を実現するための中核素材であり、ジェネレーティブAIや自律走行にも欠かせない。そのサプライチェーンの確保は世界的な喫緊の課題である。トヨタ自動車やソニーグループを含む日本の大手企業は、この大規模な官民パートナーシップに総額73億円を投資し、日本政府はこれまでに総額3300億円の支援を表明している。
日本は1980年代に世界の半導体市場の半分以上を占めていたが、それ以来、他の国々がこの産業をリードしている。現在、世界の工場では3nmのチップが量産されているが、日本で生産されている最先端世代は40nmである。「2nmチップと3nmチップではアーキテクチャがまったく異なるため、前者の量産はすべてのプレーヤーにとって白紙の状態だ。
量産を実現するためにまず不可欠なのが、海外パートナーとの協業だ。進藤によれば、「最先端企業によって技術やプロセスが異なるため、世界中のさまざまな企業と協力する必要がある」とのことだ。
ラピダスが追求する生産体制は、「スピード」と「カスタマイズ」が大きな特徴だ。AIなど急速に進化する革新的な分野のニーズに柔軟に対応できる体制の確立を目指す。半導体の製造工程は、(1)回路設計、(2)シリコンウエハ上に回路を形成する前工程、(3)ウエハをダイシングしてチップ化し製品化する後工程で構成される。
詳しい情報はこちら: 半導体産業が重要なの理由は何ですか?
原資料: SDKI アナリティクス
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